ナニコレ?仮面ライダーを見直すと「スーパー1編」
Fail.09 悪の組織「ジンドグマ」は
スーパー1に勝つ気がない?
Answer part.1 怪人に合体させるモチーフがひどすぎる!
歴代の悪の組織は、動植物や武器を取り入れた怪人が通例で、昔から蜘蛛やコウモリ、コブラ、トカゲなど不気味なものやバズーカとかマシンガンとかギロチンなどいかにも危ない武器をモチーフをチョイスして能力に生かしている。
しかし、スーパー1の敵組織であるジンドグマは合体させるモチーフが残念すぎて本当に勝つつもりなのか疑問な怪人ばかり作っている。
ジンドグマの怪人の最大の特徴はどいつもこいつもトンマ・いえ、、日用品をモチーフにしている点である。
ざっと紹介してみると、ビデオデッキ(ビデオン)、雨傘(アマガンサー)、ヘアスプレー(スプレーダー)、椅子(イスギロチン)、冷蔵庫(コゴエンベー)、石鹸(シャボンヌルン)、ハシゴ(ハシゴーン)釣り竿(ツリボット)、カセットデッキ(カセットゴウモル)、時計(火焔ウオッチ)、ローラースケート(マッハローラー)等など恐怖で地球を支配する前に笑いでお茶の間を支配できる、あると便利な日用品のメンツであります。
放送時間帯が夕方に変更となったことにより、一番の視聴者となるだろう低年齢者を意識した要素(親しみのある日用品怪人+ジュニアライダー隊)を取り入れ過ぎた結果、トホホ・・・・・になってしまった。残念!
Answer part.2 スーパー1(沖一也)が強すぎる!
さらにジンドグマに敵対するスーパー1は、宇宙開発のためとはいえ、オーバースペックというくらい強すぎるんです。この技術に追いついてこなかった歴代の悪の組織は、放っとけば国際宇宙開発センターに倒されてたかもしれない。
だいたい、生身の沖一也からして、赤心少林拳の達人にして科学者なんていう設定ですから、歴代ライダーでもトップクラスのスペックじゃないでしょうか。本郷猛をはじめとする「文武両道キャラ」の中でも圧倒的な実績である気がします。
宇宙飛行士(微妙に違うけど)という職業自体が、高い知能と肉体・精神が必要なものですから、もう歴代ライダーの中でもその生身での優秀さに最も説得力があるキャラでしたね。さらには、単純な身体能力でも強いっていうのに、スーパー1に変身したら、ファイブハンドなんていうチートシステムを使って戦えてしまうわけですから、作中でピンチになった記憶というのが殆どない…。もしかしたら、RX並みのチートじゃないでしょうかコイツ…。ただ、それが原因で、後半になってくると「どうせスーパー1が勝つよ」くらいあっさりしたエピソードがあったり、「石鹸がツルツルして攻撃できない」とか言って深刻に悩んで修行してたくせに冷凍ガスであっさり勝ったり…など、大した成長もなく敵に勝ててしまうのが目立ちました。
元から強すぎるので、強化や成長が一切必要ないっていうか。これは良い面であり、悪い面でしょうね。
スーパー1があまりにも強すぎるのに対し、視聴率のためトホホな怪人を作り続けなくてはならないというのはジンドグマもやる気無くすよなぁ。
ライダー図鑑 Vol.9
スーパー1(沖一也)
1980年10月~181年10月 全48話
沖の常用バイク「Vマシン」はハーレーダビットソンで、変形し主に追跡に用いる「Vジェット」と荒地や岩場で活躍するアクション担当のオフロードマシン「ブルーバージョン」の2台を所有するところをみると金持ちかも?
さらに変身時のスーパーハンドのビラビラ?は、アメリカ帰りの沖がエルビス・プレスリーで影響を受けて付けたものかは定かではない。