ナニコレ?仮面ライダーを見直すと「アマゾン編」
Fail.06 ゲドンとガランダー帝国が
早く滅んだのはどうしてだろう?
Question アマゾンの「ギギの腕輪」を狙って日本にやってきたゲドン(全14話)とそのゲドンを影で操っていたガランダー帝国(全10話)は歴代の悪の組織に比べると異例ともいえるスピードで壊滅しております。なぜ彼らはこうも早く滅んでしまったのでしょう?
Answer その理由は、圧倒的に怪人(獣人)の数が少なすぎたのが原因でしょう!
ゲドンの獣人は首領の十面鬼ゴルゴスを含め14体、ガランダー帝国にいたってはゼロ大帝を含めてもわずか10体のみで、アマゾン奥地の辺境の地に引っ込んでいると人員確保が厳しいのに付け加え、世間を知らないので本人達はものスゴイ数の獣人を集めたつもりでしょうが、ショッカーやデストロンの怪人の半分にも満たない数だったのです。
さらに失敗した獣人をバンバン殺していたのも忘れていけないもう一つの原因です。ゲドンは敗れたクモ獣人を焼き殺すは、仕留められなかったコウモリ獣人を手下の獣人に血を吸わせて殺害したり、敗れたモグラ獣人を天日干しの刑にしたりと、ただでさえ、獣人の数が圧倒的に少ないのに。
さらにガランダー帝国はアマゾンが助けて心を通わしたモグラ獣人を殺したもんだから、アマゾンが激怒してそのわずか4話後にガランダー帝国の本拠地に乗り込んでいきます。ガランダー帝国の支配者・ゼロ大帝はボスクラスには通例だった怪人体に珍しくならず、その姿のままアマゾンと戦って敗れています。
ゼロ大帝は自分を最強獣人に改造してからアマゾンと戦うつもりだったのに、予想よりも早く攻め込んできたため改造手術前に戦うハメになったのでしょう。
彼らはヨソの組織以上に自分の首を絞めています。早すぎる壊滅も無理ないかぁ。
決して、系列局の編成問題から全24話で終わった<と良い子は思わないように??
仮面ライダー図鑑 Vol.6
アマゾン(山本大介)
1974年10月~1975年3月 全24話
前作の教訓から仮面ライダーの魅力を「不気味」と「異形の者」と据え直し原点である「野獣性」への回避が求められたシリーズ第4作目。原点回避の意気込みは、原作漫画の執筆を久しぶりに石ノ森章太郎氏本人が行っている点からも伺えたが、系列局の編成問題で5ヶ月(全24話)と放送サイドに翻弄された形で短命に終わってしまった不遇のライダー。、今度のライダーも大人の事情には勝てなかったのね。
<弱点>
「ギギの腕輪を失うと死んでしまう」という弱点を持っているが、ギギの腕輪は、物語の焦点でもあったため、あえて弱点を突かれるといったことはなかった。